小出教授の説明がわかりやすく、シンプルに必要な情報だけ教えてくれる、原発は危ないという強い思いが作り出したドキュメンタリーです。
Akiko Izumitani(監督、脚本家/"Yae: Blind Samurai Woman"、「ブレットトレイン」プロダクションアシスタントなど)

3.11以前と以降の世界は変わってしまった筈なのに、変わった事が忘れ去られようとしている今日この頃…。この映画に登場する人達の”日常”が、僕の記憶を巻き戻す。あの時の気持ちを取り戻し、それでも生きて行く為に自分が今何をすべきかを改めて考えさせられました。
沖野修也(DJ/作曲家/選曲家/音楽プロデューサー/執筆家)

『3・11 日常』、小出さんの人としての魅力と主張をすっきりとつかまえた、気持ちのいい作品でした。みんなで作っているということと監督の自分が出るということ。どちらも大切。いい感じでやれてると思いました。
福間健二(詩人、映画監督/「わたしたちの夏」など)

この国を見てると、こんな映画がこの先も何度も作らねばならない羽目になりそうでコワイです。
しりあがり寿(マンガ家)

反体制・反原発などの攻撃的先入観も、すぐに打ち砕かれた。
この映画にメッセージを見つけることよりも、
自分の中にあるメッセージが何なのかを見つけることを教えてもらった。
...世間に自分を見つけるのか、自分が世間をつくるのか?
その距離感がタイトルの意味だったんだ。
春日弘(役者/シドニー在住、主な出演作「ウルヴァリン:SAMURAI」(2013)、「Unbroken」(2014、アンジェリーナ・ジョリー監督作)、「Madama Butterfly」(Opera Australia))

震災後の日本の状況を見て思わず映画を撮らずにはいられなかった監督の想いが
テロップや画面の端々から伝わってきました。
インクが跳ね飛ぶのも気にせず勢いよく書かれた手紙のように
「言いたいこと」がある映画はそれだけで強いと思います。
上原拓治(上原商店代表)

この映画は、小出教授やソウルフラワーユニオンの中川さんなど、3.11後に「自分で何かをやっている人々」へのインタビューを中心としたシンプルなドキュメンタリーだ。インタビューを受けた人の意見をねじ曲げるような編集や、全く関係のない映像の挿入など、テレビのインタビューなどでよく使われる狡猾な手法とは無縁であり、政治的メッセージやイデオロギーもない。シンプルだからこそ、監督やインタビューを受けた方々の真摯な気持ちが伝わってくる。 「お刺身的なドキュメンタリー」という感じだろうか。実直で素直な作りだから、飾りはいらないのである。莫大なマーケティング費用を使って売り込むような映画とは対極の作品だ。これは、わたなべ監督が、南三陸にボランティアに行き「何かができないか」という素直な思いが制作のきっかけだということが理由である。お金を儲けたいとか、有名になりたいという虚栄心ではない。「何かをやりたい」「人のために役に立ちたい」という素直な心がきっかけなのだ。 映画には以下のような言葉が出てくる『利潤や利益のためなら無理にでも世の中を塗固めようとする意識の人達の存在が、あらかさまになったことに驚かされました。そして何とも言えない気持ちになりました』(わたなべ監督)。『原子力村の人々には特別な責任がある。理念なき政治、人間性なき科学。自分のポストがあがれば良い、金儲けができれば良い。自分のことしか考えてない変わる期待はできない。』(小出先生) 3.11後の日本に必要なのは、わたなべ監督のような「素直な心」「真摯な態度」持った人、「他人のことを考えられる人」、そしてこの映画のように、「飾り立てずに真実を伝えること」なのではないだろうか。嘘や欺瞞はもうまっぴらだ、と感じている人は多いはずだ。周囲を変えていくのには時間がかかる。なら、まず自分から「正直に」生きてみたらどうだろうか。一人一人が正直になることで、何かが変わるかもしれない。
May_Roma(元国連職員で元経営コンサル。公認情報システム監査人(CISA))

某か一方の方向から是非を問いただす訳でも無く、事実活動されてる方々の中から感じ取れてくるリアイリティ。状況はどうあれ、皆それぞれに色んな形でコノ現実に向合っていこうとしていて未来に希望を見いだしたい切なる想いは同じ。だからこそ「やれる事から始めましょう」メッセージがじんわりと響いてくる。等身大の衝動、静かでいて熱いさりげなさ。
ニシズカ コオイチ(初対面にしてロブ・ボッティン話で盛り上がったイラストレイター)

3.11から日本...いや、世界が変わった。 各々の日常が変わった。そして、そもそもこの世の中に「安全」というものは無い事にも気付いた。この映画はそれを改めて感じさせてくれた。これからの日常は不自由だが、必ず自分なりの日常を創り出せる!それは周りが決める事ではない!自分の選択だ!
TOKYO No.1 Soul Set 渡辺俊美

震災後、会いたい人に会いにいき話を聞く。それだけだからこそ伝わる衝動的でリアルなメッセージ。ベストじゃなくてベターでいい。3.11後の日常は続いていく。中川敬さんの「俺は希望に満ちあふれてるよ」に痺れた!
たださとし(NPOワタノハスマイル

3月11日は過去じゃない。通り過ぎることなんて、とてもできない。放射能は知れば知るほどに、こわい。原発は、要らない。考える、考え続ける。動く、動き続ける。声をあげよう。自分の意識から変えよう。
SoRA(Singer and Songwriter、映画「seesaw」出演、TwitNoNukes、SAYONARA ATOM)

作中で『関西の人の原発や震災の意識が低い』みたいな的を得たコメントが関西人として非常によく突き刺さりました。関西にいたとき関西大震災を経験してるにも関わらず同じ日本なのに関東や東北のことだからってどこか無意識に近いような形で意識が低かったと痛感しました。
西野侑希(「水槽」監督、「生きてるものはいないのか」撮影助手)

"絆"でデコレーションされ綺麗にきちんと整頓されたものではなく、言葉にならない混乱や衝動がそんな風にポロポロ零れ出たような作品でした。当時の自分の混乱を思い出す起爆剤を押されたみたいに「じゃあ、今度は貴方の声を聞かせてよ」って問われているようでした。1年経って「非日常」から得たはずの変わるきっかけが「日常」のフィルターでまた見えなくなってしまう前に今一度、この映画のような対話がしたいと思います。ポロポロ零れでたものを私もちゃんと掬い上げようと思いました。
野江早杷子(監督/「さよならディストピア」)

『3.11日常』鑑賞。ドキュメンタリにも、素材を損なわぬ極限まで調味料を振り味を引き出す洋食の様なそれと、素材を活かせるぎりぎり最小限しか調味料を振らずに味を引き立たせる和食の様なそれがある。この作品は、皆が食べたくても眺めるのみだった食材を見事サーブしてみせたストイックな懐石。
八嶋満

'Hope it goes well! Good luck with the release!'
うまくいくことを願っているよ!公開おめでとう!
エドガー・ライト

紛れもなくこの映像は、“想定外な日常”から一歩踏み出そうとする強い意志表示をしている。そこにはボヤケた曖昧さなどない。僕はただ、この映像を前に、慣れあいの下に傍観する自分を見つけるだけである。
後藤博茂(ちば映画祭代表)

3月11日を迎えた瞬間から、わたなべりんたろう監督のドキュメンタリー「3.11日常」を観はじめる。圧巻はやはり小出裕章助教授への取材だろうか。この方の存在を探しだし取材許可がとれた段階で、本作のメッセージが成立している。この方は一貫して原発の危険性を訴えて来たかた。だからこそ物静かながら迫力と説得力に満ちている。いっそのこと図説などを加えて小出助教授だけのインタビューで再構成する方法もありかなと思えた。われわれ九州の人間が被災地のことを考えても温度差を思い知らされる。ふくいちに関してもしかり。 インタビューが主なのだがその訴えてくる情報の密度に圧倒される。九州の方たちにもぜひこの映画を観てもらいたいものだ。小出助教授の『たった一度の人生。ほんとうに自分のやりたいことをやるために生きようという人がこれから増えてくるのでは』という言葉が心に残る。
梶尾真治(作家)

'Insight into a how people are reacting to the tragic events of 3.11.As you know, I originally come from Britain, an island about the same size as Japan, and with an equally rich history and tradition of manners and culture. I feel that there is a natural kinship between our islands. We both live on islands that have so much potential to make use of the power of the ocean itself, and other clean energies to provide our energy, yet small fluctuations in energy production costs cause our governments to make terrible short term choices. As terrible as the events of 3.11 were, I hope with all my heart that the Japanese people will show the rest of us how to build a better society that lives in harmony with the world around it, rather than in a constant battle to dominate the forces of nature. If any people has the spirit and determination to show us a way to a better future, it will be thepeople of Japan. Thank you my friend for showing me your film. I hope it is well received and that it begins a conversation in Japan and beyond. D Jones'
悲劇的な3.11の出来事への人々の対応に関する洞察。私はイギリスの出身だが、イギリスは日本と同じぐらいの大きさの島国です。同じように豊かな歴史、マナーと文化の伝統を持っています。私たち島国の間には本来的な類似性があると感じています。海の力を利用するのにとても多くの可能性を持つ島、私たちの生活のエネルギーを供給する他のクリーンなエネルギーを持つ島に私たちは共に住んでいますが、エネルギーを生み出すコストの小さな変動が政府に恐ろしく短い時間内での選択をさせています。 3.11に起きたことはとても恐ろしいことでしたが、自然の力を支配しようとする常にある争いよりも、自分の周りにある世界と調和して暮らす、より良い社会を築く方法を日本の人々が世界の人たちに示すだろうことを心より願っています。どんな人でも、より良い未来への方法を示す魂と決心があれば日本の人々と同じである。この映画がきちんと受け止められて、日本及び海外で会話が生まれるきっかけになることを願っています。
ダンカン・ジョーンズ(監督/「月に囚われた男」「ミッション:8ミニッツ」)

「3・11日常」いろんな雑音の中で、神の声が聴こえて来る。京大原子炉研究所助教 小出裕章さんの声が重なって来る。自分のやるべき事がわかる映画だ!
吉田照美

小出裕章さんと中川敬さんの言葉が呼応しあっていることに感動!
五十嵐由里子(人類学者)

自発的に考えたり行動したりを望むのでなく、考えを一つの方向に向かわせる必要もないと気付いた。大切なのは考えるきっかけ、行動するきっかけや勇気をどこでつかむかだと思った。
田中貴文(運動家/インストラクター)

メッセージがストレート。そこが良かった。
金子遊(監督/「ベオグラード1999」など)

止められたはずだという後悔を、乗り越えるための方法を模索し、
向き合い、足掻いたからこそ、発せられている言葉の強靭さ。
あの出来事と距離感をもたせることで、観客を当事者に変えていく力がある。
何かが起きるであろう空気だけがあった世紀末が終わって、
新世紀の今、遅れてきたかのような、その何かを起こしてしまった現代の日本。
しかも、それを人災という形で迎えたくなかったからと案じる人々の、
ごつごつした思いの塊だ、これは。
菱沼康介(監督/「ライフ・イズ・デッド」など)

直球でした。
だから、なんだか何かしたくなる、動きだしたくなる映画でした。
ベストでなくても、ベターでいいから、動く。
そうですよね。
小出助教の言葉が、テロップででてくる監督の言葉が、
『私はこう生きてる。じゃあ、あなたは、今、どう生きるの。何を選択するの。』
と問いかけてくるようでした。
当たり前にある日常、、、自分の外に無関心では、もう守れないのかもしれないと思いました。
滝香織(女優)

どこか遠い場所の他人の悲劇ではないのだ。『今』を生きるわたしたちの問題である。『3.11日常』は絶対に忘れてはいけないことをぼくの心に再び、思い起こさせてくれた。たくさんの人に観て欲しいと思う。
伊月肇(監督/「トビラを開くのは誰?」「−×−(マイナス・カケル・ マイナス)」)

"3.11日常"を観ました。日常とは何にも考えなければたわいもないものだし、よくよく考えるとかけがえのないものだ。
DELI(NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)

タイトルままな静かに緊迫した日常が題材で、反原発の権威である小出裕章助教へのインタビューが中心となる構成だが、随所に挟まれるボランティアへ向かった女優、被災地で歌うミュージシャン、ハンストを行なう若者、といった人選が、監督であるわたなべりんたろう自身の人柄や視点がシンクロしているかのよう。 みな語り口調は柔らかいが自分なりの真剣さが切り取られている。また全体の手作り感が公開への性急さを物語りつつも、日常に近いアットホームな空気を醸しだしいて、それは地続きに希望へ繋がっているようにも見える。現実もそうありたい。
ハセガワアユム(MU/劇作・演出家・ナレーター)

日常がいま怖い。何ができるのか迷いながらも被災地へ行き、戻ってきた日常が。原発に対して声を挙げながら、1986年から25年間、いまへと続いた時間を思い返して、挫けそうになる日常に。この映画の20歳代の青年は言う、原発賛成・反対の二極を越えた対話を探したい、と。 小出裕章氏はいまの私自身ではなく、私がしてきたこと(と恐らく歴史との関係とを)を観て欲しい、と語りかける。いまそれぞれの年齢における役割を引き受ける“顔”が、映っている。顔をさらし何かを発した人間を、無数の顔なしどもが陵辱し、前線に立つ労働者が労災の場に出ず名前も明かされず消えていく―この国の未だ続く現在と歴史とにおいて、この映画の言葉は少し勇気を見つけられるかもしれない。これから続いていく、日常に対して。
木村文洋(監督/「へばの」)

それぞれのお話は警鐘にも満ちているけどすごく前向きで魅力的。特に小出助教、引き出し一杯持っててわたなべさんと引用の応酬して、哲学問答聴いてるみたいに知的でスリリング。
深谷直子(映画ライター)

いつの間にか忘れてたこと、気付かないでいたことを思い出した。わたしにも出来ることが必ずある。悲観したり見てみぬふりをせず、希望を見出だそうと思えた作品。そして、何故原発が危険なのか、という根本的な問題をもう一度振り返ることが出来た。特に小出助教授のお話にはぐいぐいと魅きつけられた。スクリーンから人柄が滲み出ていて、ファンになってしまった!出演された方々、監督がみな純粋でストレート。だから真っ直ぐに、想いが伝わる。
もりへー

小出教授は原子力の研究する程に危険を知り『廃止訴え続けても3基だった原発が今や53基。でも諦めない。皆それぞれの個性でできる事がある』…監督の知識と機知が引き出す、教授や活動する人々の言葉と音楽は、解り易く且つ身心に重要な事に満ちてる。観て!
suze_bum

3.11日常 観させて頂きました。
いろんな感情がありました。
このさくひんを観て、何も感じないほうがむずかしいと思います。
現実に感じるということ、それは
−−−知ること−−−
これに目を背けてはいけないと思いました。
ときには、きっと
怖いものを怖いまま受け止める必要があるのだと思いました。
きっとダイジョウブ、という言葉で済まされないものが存在するなら、
そんなリスクといっしょに生きているのなら、
それをもっと知って、
その上で今やるべきことを決める責任をもっと持ちたい、
と。
インタビューはとてもクールで、逆に、
ありのままのこと、言葉がこころに刺さりました。
古藤ロレナ(女優)

映画を見つづけることや音楽を聴きつづけることが、他者や社会に向かって自分を開いていく行為でもあるのだということを、わたなべりんたろうさんからいつも学んでいます。
武田俊彦(元「映画芸術」編集部)

作り手の目線が素直に理解出来る、ドキュメンタリーというより、まさに日常を切り取った様な映像が座談会に参加している錯覚におちいってしまいました。突然鳴る電話の着信音-----撮られている事を意識しない会話。心の声の様に流れるスーパー。不思議とインタビューされている人の表情も会話の中身もそれぞれの立場の身丈につり合う言葉でとても心地良く、これまでにないドキュメンタリー映画でした。
椎井友紀子(映画プロデューサー/「大鹿村騒動記」「顔」など)

胡座をかいて情報を待つ時代は終わった!納得できる答えを得るためなら直接会って話を聞け!わたなべさんが白馬に跨がるニコラス・エンジェルに見えた!
らこだく堂

今年が終わろうとしている。日本人が真面目に日本について政治について一番考えたであろう今年が。「日常」という言葉をこんなに意識した日々が今まであっただろうか?この作品の中には具体的に動き、言葉を発し、表現する強さに溢れている。
佐伯日菜子(女優/「ギプス」「静かな生活」など)

即時性と共感性(と資金)があれば映画って成立しちゃうんだという驚き。ミニシアターでみんなで観るからいいというのもある。監督の行動力と、ネットから資金提供した大勢の人たちに拍手!
那波かおり(翻訳者/訳書として、ナオミ・ノヴィク『テメレア戦記』シリーズ、エリザベス・ギルバート『食べて、祈って、恋をして』など )

逃げろ!
AYASUMAI(SAAYA×MUI/アート&デザインユニット)

五月の東北で、中川敬の歌は聴き手の心を映す鏡たり得た。実際にそんな光景を見たのは、それが初めての事だったかも知れない。ここで語られる彼の言葉に、小出裕章の言葉に、水野美紀の言葉に、高橋健太郎の言葉に、経産省の前でハンストを敢行した青年達の言葉に、そして、それらを繋ぐわたなべりんたろうの言葉に僅かでもあなたの心が映れば、それを希望の萌芽と呼ぼう。---そこからまた日常が続いて行けば、俺達は大丈夫だ。信じよう。
西村茂樹(パンク音楽家)

初期ジェフ・ミルズの音楽のような編集がとても良かった。
柴田剛(監督/「堀川中立売」「おそいひと」など)

自分自身考えさせられたり、作品を見たことにより、原発について以前より知るという貴重な経験が出来たと思います。一つのこの作品を作る為に取材など凄い努力や苦労をなさったというのが伝わってきました。
大類宗次朗(格闘家/パンクラス)

シンプルで素直な作りながら3.11以降の情報カオスに対し確かな肉声を放つ方々の存在と言葉の映画への定着は頼もしく貴重な限りです。
石井岳龍(監督/「狂い咲きサンダーロード」「生きてるものはいないのか」など)

マスメディアでは絶対に語られない真実の羅列に怒りも悲しみも覚えるけど、未来に向けて我々が希望を捨ててはいけないと勇気付けてくれた大事な作品。
DJ S*H*A*M

頭でなく、身体で感じて創ったのがよくわかります。みんなに、若い世代に、沢山のひとに観て欲しい。原発事故は身体で感じるべき問題だと思う。スイッチ切んな、答えなんかすぐに出ない、悩みながら生きていけばいいじゃんか。
丸谷ちひろ(助監督/「ヒミズ」「恋の罪」「SRサイタマノラッパー3」など)

監督のわたなべさんのキャラクターが凄く出ていると思いました。音楽の使い方もセンスが良いですね。同世代だなぁということを多々感じました。二周りぐらい上のあまりに組織的政治性に偏り過ぎな世代や、一回りぐらい上から半世代ぐらいまでの、意図的に政治を忌避している世代とも違い、また逆にその世代の影響で避け過ぎな若い世代、さらには何も知らなさ過ぎるもっと若い世代とも違う、中間世代と言いますか。だからこそ伝えられる事、やれることがあるというのを改めて確認出来た気がします。
渡辺達彦(The Penelopes)

3.11の津波とその後の原発事故で変わってしまった日常への想いを、著名人たちが語るインタビュー集。特に小出裕章助教が語る原発を批判する言葉は重く、日本人たちが取り返しのつかない事態に陥ったことを改めて認識させられる。
ギッチョ(破壊屋)

あの日を境に、日本が、いや、世界がいかに一変してしまったかということに、今一度自覚的になり、決して慣れたりせず、そして変わってしまった世界で生き抜く為にも、観ておくべき映画だと、俺は思う。こんな世界でも幸せに生きることが、きっとできる。
ケラリーノ・サンドロヴィッチ